第16回日本山岳耐久レース    長谷川恒男CUP

 

(平成20年10月12日〜13日、晴れ)

奥多摩山域(71.5km)24時間以内

五日市中学校グランド 〜 今熊神社 〜 生藤山(990m) 〜 土俵岳(1005m) 〜三頭山(1527m)
 〜 御前山(1405m) 〜 大岳山(1266m) 〜 日の出山(902m) 〜 金比羅尾根 〜 五日市会館


場所 距離 関門 タイム
第1関門 浅間峠 22.7k 9時間 3時間32分22秒
第2関門 月夜見山 42.0k 15時間 7時間30分10秒
第3関門 御岳山 58.0k 21時間 11時間35分42秒
ゴール 五日市会館 71.5k 24時間 13時間52分37秒

順位
総合476位(男子450位)
完走者1766名(エントリー2000名)

4年前の秋田ウルトラでサブテンとなり市民マラソンのグランドスラムを達成してから目標を失いかけていた。
今年50歳の大台となり確実に体力が低下しているので、短い距離でのタイム更新など不可能となってきた。
日本山岳耐久レース(通称ハセツネ)のことは以前から知っており走りたいと思っていたが、昨年、走友会の
Mori仙人が怪我を押して挑み壮絶なレースとなった手記を拝見し、マジに感動し、今年の目標は決定した!
大会に備えて、蔵王や飯豊の山を登り、7月には村山市で行われた「第1回葉山山岳マラソン」に参加した。
走友会の仲間とは過酷なエコーラインランや夏合宿では福島県相馬市までのロングランをやり完走した。
大会当日、6時に自宅を出発し大会会場には10時過ぎ着いたが、Nishida親方は世田谷の自宅を俺よりも
早く出発され体育館の場所取りをしてくれていた!(親方、ありがとう!!)スタート時は晴天で暑かった。
当初、水は2リッターの予定だったが不安になり500mlのペットボトルを追加した。食料は簡単にエネルギーが
補給できる高カロリー食3個、カロリーメイトのような携行食3個、一口パン3個、バナナ1本、そして、ちょっと
重くなるけど、日本人は米を食べないとパワーが出ないと思い、おにぎり2個を携行した。これに雨具と
防寒具、そしてストックをリュックに付けると結構重く、肩に食い込んだ。Mori仙人のアドバイスでスタートは
渋滞を避けるため極力前に並べとのことで、並んだ場所はなんと予想ゴール時間が10時間以内だった!
午後1時にスタート!皆すごいスピードだ!こんなんで最後まで持つのかと心配になるが、それには理由が
あった。2kちょっと走ると山道に入るので、その前になるべく前にいないと渋滞で追い越し出来なくなるのだ。
第1関門(22.6k)までは細かいアップダウンの繰り返しだ。3時間32分で第1関門に到着し、スタート前に
トイレが混んでいて用を足せなかったので、ここでスッキリする。まだ明るかったが、ヘッドランプを準備した。
しばらく走ると俺の前に女子4位の選手がいた。ここで俺の得意技、「セクハラ走法」を早くも使った!
なんなくこのレースの最高峰、三頭山(1527m)を通過した。ところがセクハラ走法が悪かったのか、
37k付近で吐き気と疲労で走れなくなってしまった・・・途中給水しなかったので脱水になってしまったのだ。
第2関門までの5kは長い道のりだった・・・50人以上の選手に抜かれたが、そんなことどうでも良かった。
第2関門は42k地点なので残り約30k!とてもそんな距離を走る自信がなく、リタイヤしようと決意した。
ようやく第2関門に着き、ビニールシートに大の字になって寝た。気持ちよかった!5分程寝てたら
寒さで体がガタガタ振るえた!長袖に着替えるも振るえはおさまらなかった。リタイヤ用のテントを見たら
毛布とストーブがあった。リタイアすれば楽になれる!ただ、リタイア用のテントには誰もいなかった。
つまり、俺が最初のリタイアの選手になるのだ!みじめ過ぎる!その時、応援してくださった仲間の顔が
浮かんだ。そして、みんなのためにも行けるとこまで走ってみようという気になった!食欲は全くなかったが
おにぎりとパンをスポーツドリンクで流し込んで走りだした。幸運にも徐々に体調は回復して難所の
御前山(1405m)と大岳山(1266m)もなんなく登ることが出来た!ただ途中、前後に選手がいなくなり
道に迷ってしまったのかと不安になった!そのまま後続の選手を数分待っていたら来たのでホッとした!
第3関門(58k)に着いて給水と給食をする。まだ余裕がある!あと13kだから何とかなるだろうと思った。
ボランテアの方が「これから高い山もないし、ほとんど下りだから楽だよ!」この一言で気が緩んでしまった。
後は楽勝かと思いきや日の出山(902m)の登りが待っていたのだ!この登りにエネルギーを使い果たし
頂上で座り込んでしまった・・・これまでの道中、ただ暗い山道をヘッドランプをたよりに走ってきて
景色など全く見ることができなかったが、日の出山からは東京の夜景が綺麗に見えた。5分程休んで
今度は急な下りに棒のようになった脚が悲鳴をあげた!残りはあと10kだから頑張ろう!と自分に
言い聞かせても体がいうことを利かない!追い討ちをかけるようにヘッドランプが暗くなり、怖くて
走れない!予備の電池に交換したくても暗くて交換できない・・・残り5k地点でボランテアの方に
手伝ってもらい電池交換した。山道の5kは平地と違いなかなか距離が縮まらない・・・疲労こんぱい
状態でやっと山道から出た!ボランテアから「あと800mです。頑張ってください!」のエールに
俺は最後の力を振り絞って走り、グリコのポーズで(カメラマンがいたので)ゴール!!!
長い長い13時間52分42秒だった。第2関門でリタイアしなくてよかった!その達成感と重圧からの
開放感で自然と込み上げてくるものがあった!着替えてとん汁を頂いてからバスで15分の
温泉でサッパリした。(1000円はちょっと高かったけど)そして缶ビール!どんなに美味しいだろう
と期待していたが、疲れ過ぎてそれ程でもなかった・・・ただ、Nishida親方も無事完走され
二人で祝杯を上げたビールは格別でした!この度はNishida親方はじめ、Mori仙人、そして
応援してくださった多くの皆様に感謝いたします。皆様のおかげで完走することができました!
 

スタート地点、五日市中学校 受付&ゴール地点の五日市会館 受付は大混雑していた
スタート前のNishida親方 バイクのグループ 校庭に選手が集まり出す
スタート前に記念撮影 15回連続完走者の表彰 選手宣誓は16歳と19歳の姉妹
こんな前に並んでしまった この写真を撮って40人に抜かれる 最初は舗装道路を軽快に走る
地元の皆さんがひょっとこ踊りで歓迎 まもなく山道となり渋滞 ケツ丸出しのパホーマンスにビックリ!
4.2km地点の今熊神社 登りは歩くしかない 市道山への階段、ここも渋滞する
まだまだ余裕の春夫 第1関門(22.7k)、ボランテアの皆さん ここでトイレを済ましスッキリ!
このコースの最高峰、三頭山 夜間、そして寒い中ご苦労さまです! やっとたどりついた第2関門(42k地点)
マジにリタイアを考えた第2関門、寒い!! 復活してコース上、2番目の標高、御前山へ 49.77k地点大ダワを快調に通過
大岳山を登れば高い山はない ここからは自分との戦いだ!負けません! 第3関門(58k)地点の応援に元気をもらう
しかし、残り10キロで完全にバテてしまった・・

とても写真を撮る余裕なんでありませんでした
ヘロヘロになって感動のゴール!!! お世話になったNishida親方と記念撮影