仙台に美味しい蕎麦屋がない!これは仙台の蕎麦好きには常識化して、週末になるとわざわざ山形に出かけている状態だ。俺は自分が打った蕎麦が一番美味しいと思っているが、仙台にも美味しい蕎麦を食べさせてくれる店はないかと、食べ歩きをしてみた。 どんな蕎麦が美味しいかは、個々の好みである。蕎麦は大別して、更科系、江戸前細打ち、田舎蕎麦に分類される。更科系の蕎麦を好きな人にとっては、田舎蕎麦は「なんだこりゃ!」となるわけである。また手打ち蕎麦はつなぎ(小麦粉)の割合によって、十割(生粉打ち)、外一(蕎麦粉10に対してつなぎ1)、二八(蕎麦粉8に対してつなぎ2)に分けられ、食感や喉越しが変わってくる。 蕎麦の美味しさは蕎麦打ちの技術もさることながら、蕎麦粉で8割は決まってしまう。国内産の蕎麦を石臼で挽き、挽きたての状態で使用している店にがいい。仙台でも自家製粉している蕎麦屋も増えてきた。 春夫の蕎麦の好みとは、国産の蕎麦粉を石臼で挽いた挽きぐるみ(全粒粉)を外一(十一)で打った、やや太めの蕎麦です。蕎麦つゆも重要な要素で、かつおをベースに昆布でだしを取った、やや辛めのつゆが好きだ。あと、せいろと蕎麦猪口、そして店の雰囲気も重要なポイントとした。また、店によっては天ぷら蕎麦とか、鴨なん蕎麦などを売りにしている店もある。しかし、こづかいの少ない春夫はあくまでもシンプルな「せいろ」or「もり」or「ざる」を注文し、食べ比べてみた。 |